【2025年版】決済端末の保証内容を徹底比較|保証期間・修理対応・落とし穴も解説

各社比較
✅記事の信頼性

はじめに~見落としがちな“もしもの備え”~

クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、キャッシュレス決済の導入が急速に進む中で、多くの店舗が「決済端末」を導入する時代になりました。
「手数料は?」「初期費用は?」といった点には多くの方が敏感ですが、意外と見落とされがちなのが“端末の保証”についての情報です。

この記事では、「そもそも決済端末の保証って必要?」「各社の保証内容にはどんな違いがある?」「実際に壊れたらどうなるの?」といった疑問にお答えしながら、保証について知っておくべきポイントをわかりやすく解説していきます。

なぜ「保証」が重要なのか?

多くの人が「とりあえず無料で導入できるならOK」と考えてしまいがちですが、店舗で毎日使用される決済端末は、長期的に見れば“精密機器”のひとつです。

・落として壊れた
・突然電源が入らない
・充電ができない
・タッチパネルが反応しない
・決済処理が途中で止まる…など

こうしたトラブルは、どの端末・どのブランドであっても起こる可能性があります。
そして問題は「その時どうなるのか?」です。

  • すぐに交換してもらえるのか
  • 修理なのか
  • 代替機が届くまで決済できないのか
  • そもそも無償か有償か
  • どの範囲までが保証対象になるのか?

このように、保証内容次第で店舗の営業や売上に直結するリスク管理が変わってきます。

「無料で導入=保証も手厚い」は勘違い?

よくある誤解が、「初期費用も端末代も無料だから、保証もついてるはず」という考えです。
実際には、以下のようなケースが存在します:

  • 保証期間が非常に短い(1年未満)
  • 故障時の対応が有償交換(端末実費が必要)
  • 故障の内容によっては“自然故障”と認められず、保証対象外
  • 問い合わせ窓口が平日のみで、週末対応不可
  • 代替機の送付に数日かかる

つまり、「保証の内容によっては“無料で導入”したつもりが、後から予想外の出費に…」というリスクもあります。

【保証内容】各社比較表

決済端末
比較表
Square(スクエア)stera packAirPAY(エアペイ)PAYGATEPayCAS楽天PAY
保証内容1年間保証

自然故障:無償交換
加盟店過失:場合により無償交換
永年

自然故障:無償交換
加盟店過失:場合により無償交換
6ヶ月

自然故障:無償交換
加盟店過失:場合により無償交換
1年間保証

自然故障:無償交換
加盟店過失:場合により無償交換
4年間の保証

自然故障
:無償交換
加盟店過失:場合により無償交換
1年間保証

自然故障:無償交換
加盟店過失:場合により無償交換
初期費用¥0〜無料無料無料無料無料
月額費用無料3,300円無料3,300円1,980円無料
端末
解約金無料無料無料無料(1年以上の利用が条件)4年以内の解約は
解約時期に応じて発生
2年以内の解約は(税込38,280円)
決済手数料2.5%〜1.98%〜2.48%〜1.98%〜1.98%〜2.2%〜
入金回数翌日入金6回/月6回/月2回/月2回/月翌日入金
公式サイトSquare公式サイト stera tap公式サイト AirPAY公式サイト PAYGATE公式サイト PayCAS公式サイト 楽天PAY公式サイト

各社とも、自然故障について無償交換と明記していますが、加盟店の過失(落下・水没など)による故障については、基本的に無償交換の対象とは明記されていません

しかし実際の現場では、決済金額などの取引実績に応じて、例外的に無償対応が行われるケースも多く存在します

たとえば、月間100万円以上の決済金額がある店舗に対しては、たとえ落下による破損であっても、無償で端末交換を行うケースが一部の決済代行会社で確認されています

これは裏側で、継続的な手数料収入が見込める加盟店に対して、決済代行会社が“優良顧客”として柔軟なサポートを行っていることを意味します。

つまり、売上規模がある店舗ほど手厚いサポートを受けられる傾向があるということです。

特に「stera pack 」のように、月額費用を支払って端末を利用するプランでは“永年保証”が付帯されているケースもあり、有料プランにはそれ相応の保証・対応力が備わっていることが多いです。

保証に関してチェックすべき5つのポイント

① 保証期間は何年か?

最も基本的なチェックポイントです。
多くの端末が「1年保証」や「2年保証」といった期間設定がありますが、中には一定条件を満たすことで“無償交換を継続提供”している企業も存在します。

また、「事業者支援プラン中のみ保証対象」などの特殊条件がつく場合もあるため、契約時に必ず確認しましょう。

保証期間1位

stera pack  永年の保証付き

導入期間以内は端末の交換対応や作業員の訪問修理対応の保証内容が付帯されています。

② 保証の範囲(自然故障 vs 物理的破損)

保証対象になるのは「自然故障」に限る、というケースが一般的です。
たとえば、「落下で破損」「水濡れによる故障」などは保証対象外とされることが多く、実費での修理または再購入が必要になります。

一部では、端末に保険が付帯していたり、有料で延長保証が選べたりするケースもあります。
また、「盗難」は原則保証対象外となるため、特に移動販売業態の方は要注意です。

任意保険のプランがある決済端末
PayCAS Mobile

月額1,980円の有料プランに加入することで、端末の故障に対して最大4年間の無償交換対応を受けることができます。落下・水没などの物理的故障を含め、幅広いトラブルに対応しており、日常的に端末を使う店舗にとっては非常に安心できる内容です。

さらにこのプランには、決済手数料の優遇や、PayPayの集客支援機能(キャンペーン配信・優先掲載など)といった、売上アップに直結するサービスも含まれており、単なる保証プランを超えた“経営サポート型”のオプションとして活用できます。

③ 故障時の対応スピード(代替機の手配)

万が一故障した場合、どれだけ早く対応してもらえるかも極めて重要です。
即日発送・翌日配送の対応をしてくれる会社もあれば、「回収後に調査・修理」という手順を踏む企業もあります。

その間、一切決済ができない=売上の損失になる可能性があるため、特に単一端末で運用している店舗ほど注意が必要です。

④ 保証条件の落とし穴(契約終了や支援プラン終了)

一部の決済代行会社では、**「支援プラン中のみ保証付き」や「年間売上が一定額を下回ると保証対象外になる」**といった契約条件があります。

つまり、導入当初は保証付きでも、途中で対象外に切り替わるリスクがあるということです。
こうした契約条件の細かい部分は、導入時にしっかり確認しておくことが大切です。

⑤ サポート窓口の対応体制(営業時間・窓口数)

いざという時にサポートが繋がらないのでは意味がありません。
サポート対応時間が「平日の10:00〜17:00のみ」といった企業もあれば、土日祝や夜間も対応してくれる企業もあります。

また、電話窓口以外にチャット対応やLINE対応などがあるかどうかも、トラブル時の安心感に大きく影響します。

実際によくあるトラブルと保証の現場対応

ここでは、実際に起こりがちなトラブルと、それに対して保証がどう対応されるかの例を紹介します。

ケース①:Square端末を落として画面が割れた

→ 自然故障ではないため保証対象外。端末は再購入(6,980円〜)

ケース②:Airペイ端末で決済中に通信エラーが頻発

→ 初期不良の可能性あり。1年以内なら無償交換対応

ケース③:楽天ペイ端末が突然起動しない

→ 自然故障として翌営業日に代替機送付、復旧までに中1日

保証の内容を比べることは、事業リスクを減らすこと

決済端末は「店舗の売上を支えるインフラ」であるにも関わらず、保証に無頓着なまま契約してしまう方も多く見受けられます。

無料で導入できる・手数料が安いといった目先のコストだけでなく、保証・サポート体制を含めた“総合的な安心感”で選ぶことが大切です。

まとめ|導入前に「保証」で必ずチェックしたい3つのこと

  1. 保証期間はいつまでか?
  2. 故障の範囲と有償/無償の条件
  3. 故障時にどれくらい早く復旧できるか?

以上をチェックすることで端末保証についてのご不安は解消されます。

皆さまの店舗運営の成功を祈っています!